
久々にはまったドラマ。
ついに終わってしまったけど、これまた最終回が素晴らしかった。
大抵のドラマって先が読めたり、つまらん終わり方をするけど、このドラマは最後の最後まで抜かりの無い作品だった。まるで今夏の早実VS駒大の様に、目が離せない展開。
主体的なストーリーの他に、ちょこちょことイベントがあったりして面白い。
最終回になって明らかになった、金田が実は「良い奴」だったりとか、レンタルビデオ屋のパンク兄ちゃんとコンビニのお姉ちゃんが夫婦になってたりとか。
観ている側を飽きさせない、遊び心のある演出だ。
脚本や演出の良さ以外に、キャラクター設定がしっかりしていて良い。
それぞれのキャラが自立した個性を持ちながらも、決して単方向ではない関係性が輪を描いて物語に深みを与えている。信介が夏美のキャラを生かし、夏美が信介のキャラを生かす。
ケンが信介のキャラを生かし、信介がケンのキャラを生かす。
それぞれがお互いのキャラをより引き立てている。
名作、「タッチ」にも似た関係性を感じさせられる。
最後がまたよかった。
結果的にはハッピーエンドだったが、ここにまた憎い演出。
信介が夏美にボールを投げられ、それを返しに病院へ行く。
ちゃんと返したかの様に見えたが、視聴者の期待を裏切り、(または期待通り?)といったどんでん返し。
信介のひねくれた性格の様に、一筋縄ではいかない結末を迎えるというわけだ。
まるで「キャプテン翼」の日本対西ドイツ、国際Jr.ユースの決勝みたい。
翼はシュナイダーに競り勝ち、ドライブシュートをバーにあて、跳ね返ったボールをオーバーヘッドで蹴りこむ。
が、西ドイツのGK・ミューラーは反応。
しかし、これにはドライブがかかっていてボールはミューラーの手元で浮き上がりゴール・・・みたいな。
「タッチ」や「キャプテン翼」を例えに出したのは、そういった名作と同じ様なスパイスが「結婚できない男」にもあった様に思えたからで、面白いから観ていたのだ。別に俺が「結婚できない男」だから観ていたというわけではない。
悪しからず。
それに俺は「結婚できない男」ではない。
「より結婚できない男」である。または絶対?
好きなだけ笑ってもらって結構。
信介、まだまだお前は甘い。
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